「AIが人間の仕事を奪っていく」
AI(人工知能)の進歩がすさまじく、最近、こんな危機感がでてきています。
そのうち、ロボットのペッパーくんが接客業をこなし(すでに はま寿司さんや、カフェで活躍してますね)、スーパーのレジは無人(そういえば、無人コンビニ、ニュースになりました。)、事務作業もすべて自動化が可能になるかもしれません。
出典元:http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1711/16/news115.html
実際、むかしはJRの改札には、切符をきる係の駅員さんがいましたが、いまは、無人改札機でまったく不便がありません。
出典元:https://www.excite.co.jp/News/bit/E1473657430323.html?_p=2
一心に切符を切っていた人たちは、ある日突然、「明日から君の仕事はなくなった」と言われ、大ショックを受けました。
ですが、これから、こんなことが、あらゆる業界で、日常茶飯事に起きていくかもしれません。
そんなものすごい変化の時代、一体どんな働き方を選んだら、稼ぎ続けられるのか!?
こんな今ものすごいホットな疑問に、ダイレクトに答えようとしてくれているのが、この本です。
読んだ後の感想としては、ひとこと。「これからは、のびたのように生きよ!」
出木杉君やしずかちゃんのような優等生タイプは、食べてはいけません。
あやとりや射撃という、超マニアックな趣味をもつ、そして人が何と言おうとそのマイペースを貫き通す、のびた的生き方が、これからの主流になっていくのでは、と感じました。
では、ここから、本のレビューをしていきますね。
堀江さんと落合さんってどんな人?
堀江さんは、あの、有名な堀江さん^^
出典元:https://note.mu/takapon/m/m6f25f310b0e9
1972年福岡県生まれ。91年東京大学入学、のち中退。96年、有限会社オン・ザ・エッヂ設立。02年、旧ライブドアから営業権を取得。04年、社名を株式会社ライブドアに変更し、代表取締役CEOとなる。06年1月、証券取引法違反で逮捕。11年4月懲役2年6ヶ月の実刑判決が確定。13年3月に仮出所。著書に『拝金』ほか多数。
参照元:https://www.amazon.co.jp/%E5%A0%80%E6%B1%9F-%E8%B2%B4%E6%96%87/e/B003UWP98S
落合さんは、筑波大学の准教授です。
1987生,30歳.メディアアーティスト.2015年東京大学学際情報学府博士課程修了(学際情報学府初の短縮終了),博士(学際情報学).日本学術振興会特別研究員DC1,米国Microsoft ResearchでのResearch Internなどを経て,2015年より筑波大学図書館情報メディア系助教 デジタルネイチャー研究室主宰.2015年,Pixie Dust Technologies.incを起業しCEOとして勤務.2017年より筑波大学学長補佐,大阪芸術大学客員教授,デジタルハリウッド大学客員教授を兼務.2017年12月より,ピクシーダストテクノロジーズ株式会社による筑波大学デジタルネイチャー推進戦略研究基盤 基盤長 及び 准教授を兼務.
出典・参照元:http://yoichiochiai.com/
アカデミックな世界だけでなく、色々な方面で活躍。
世界をわたりあるく、すごい方です。ファッションも、かなり個性的・・・
ふたりともかなりのカリスマ性とフォロワーをもっていますが、この本はふたりの対談が元になった、これからの世界を語る本。
AI、人工知能、仕事、会社・・・と、キーワードも、話題性十分。
さらに、本の中身も濃厚です。
初版は2018年4月13日にでていますが、10日後に、すでに第3刷がでています。
ビジネス書で1位に選ばれ、私が見た限り、2018年7月現在、どの書店でも一番目立つ場所に配置されています。
自分自身に価値をつけろ
この本で一貫して語られているテーマは、こちら。
これから古い会社のシステムはなくなっていくだろう。
会社にしがみつくのは、「ユバーバに名前を奪われるのと同じ」
これからはプロジェクト制で、やりたいから、その仕事をやる、というスタンスになっていく。だから、自分が没頭できるものを仕事にしましょう。
AIについては、今まで人手不足だった分野の救世主になってくれる。
たとえばケアサービス。人が嫌がる仕事も、AIがやってくれる。
だから、AIを恐れない。
AIに仕事を奪われる!!と思った時点で、負けている。
自分の価値を失うことを恐れる前に、価値を生み出す側になること。
具体的に、なくなる仕事、うみだされる仕事は、次のとおり。
★なくなる仕事例
管理職・秘書・弁護士など
★一部なくなる仕事例
営業職・現場監督・介護職・教員など
★うまれる仕事例
個人経営のお店、いけてる職人、ドローン、ショービジネス、
1億総クリエイター時代へ
データを処理する、決まったことをする、肉体的重労働、こういったものは、機械のほうが得意。だけど、対人間である必要がある仕事、あるいは、そういった部分だけは、人がやりつづけることになる。
たとえば、営業職は、機能や価格の比較だけなら、人はいらない。
でも「この人から買いたい!」と思わせることができるカリスマ性のある営業は、生き残る。
つまり、フォロワーが多い人は、残る。
介護職も、肉体労働的な部分はAIがとって変わる。ただ、人との対話が必要な部分は、残る。
つまり、どれだけ、自分が「人」としての価値を「人」に提供できるかが、これから残る仕事のカギ
お金は、なくなる
お金の存在意義は、すでになくなってきている。
かわって「信用」が価値になる。
本当にやりたい仕事を、いま、やるべき
リスクヘッジの副業に意味がない。
やるなら、全力でそれに没頭すべき。
遊ぶ・働く・学ぶ、を一体化させた人生を送ること。
何にでもいいから、自分が専門バカとして没頭できるものに、没頭する。
専門バカの代打がつとある人はいない。つまり、代わりのきかない人になれ。
これからは、遊びと仕事の境界線がなくなる。
食べていくために仕事にしがみつくな。
個性をさけべ。自分自身に価値資本をためることが大事。
まとめ・感想
堀江さんは、残る仕事、なくなる仕事を語りつつも、「結局、この先どんな仕事がのこるか、確かなことなんていえない」、とも言っています。
あたりまえですね^^;
そんななかで、断言できることは、これからの時代は、個の時代。
自分自身に価値をつけるべし。
人間は、変化を求めて、そして同時に変化を恐れている生き物です。
そして変化がおこったとき、変化をとめる側にいこうとした人間は、必ず、淘汰されます。
かつて色んな革命がおきてきましたが、毎回、このことが証明されてきました。
いま、私たちの目の前に起こっているのは、情報化革命です。
革命前は、会社が面倒をみてくれて、そして、多くの人は、会社のために価値をうみだす生き方をしてきました。
これは、お金が一定の価値観をもち、会社が信用をもち、ビジネスの寿命が長かったから、可能なことです。
いま、お金の価値観、会社の寿命、いろいろなことが、変わりはじめています。
今後は「個人」としてのブランド力が必要になります。
そんななかで、これからは、どんなことでも、仕事になります。
だから、人よりも得意なこと、没頭できること、専門家になれること、人よりその分野でファンを多く獲得できるもの、これに集中すること。
ひとことでいえば、これが、一番リスクがあるようにみえて、今後を生き抜いていくうえで、一番安全な生き方だといえます。
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