2チャンネルの創始者「ひろゆき」さんの新刊本「働き方 完全無双」を読みました。
非常識な成功者の思考回路を知る上で参考になる一冊です!
本の中に綴られたビジネスで成功するための考え方、そして本のメインテーマでもある働き方について、徹底レビューしていきますね。
ひろゆきさんってどんな人
「ひろゆき」こと西村 博之さんは、2チャンネルを創設者として知られています。
*画像参照元:http://news.livedoor.com/article/image_detail/12474134/?img_id=11804089
2チャンネルは、日本のインターネット情報共有の先駆けともいえるプラットフォーム。
匿名で投稿できるため誹謗中傷的な内容が多いものの、一時は日本一の情報量を誇るサイトとして影響力を持っていました。
一時期は利用者数1000万を超え、書き込まれたスレッドを元に「電車男」というドラマまで作られるほど。
ただ現在はSNSなど他サービスが広まったため、ユーザー数は減少傾向にあります。
現在のひろゆきさんはパリに住居を置き、2チャンネル以外にも情報発信、メディアの編集など様々な活動に関わっています。
年収を聞かれた際、「日本の総人口ぐらい」と回答しており、おそらく1億は下らないと推測できますね。
ただ反面、数々の損害賠償を起こされており、その賠償金額をすべて支払うと5億円にのぼると推定されています。*
*参考元:Wikipedia:西村博之
なかなか一筋縄ではいかなそうな起業家ひろゆきさん。
まずは彼の成功哲学を見ていきましょう。
ひろゆきさんの成功哲学
ひろゆきさんは、たまたま2チャンネルを作ってうまくいったわけではありません。
いち早く時代の流れを読む思考とマインドがあったからこそ、成功したわけです。
とはいっても、通常の起業家のようにカッコよく、分かりやすく、自分の哲学を教えてくれたりしないのが彼のスタイル。
本の中から、成功へと至る彼の思考を読み解いていきます。
参入障壁の高いところに行く
「働き方 完全無双」中で、ひろゆきさんは自身の成功の秘訣を次のように語っています。
「大体タイミングよくそこにいたから(成功した)」
「そこでただ続けていたから(成功した)」
ミモフタもない言い方ですね^^;
ただその後に理由として、「2チャンネルが参入障壁の高いビジネスであったから成功した」と解説しています。
つまり「参入障壁の高いビジネスに入り」、「そのビジネスを続けること」が成功の秘訣ということです。
もし参入しやすいビジネスであれば、最初に成功した人はがんばって参入障壁を作ってしまいます。
こうして新たに入ってくる人を排除しようとするので、後発組はなかなか成功できません。
あのホリエモンこと堀江貴文さんがかつてテレビ業界に入ろうとしてこてんぱんにされてしまいましたが、あれは参入障壁を力技で壊して入ろうとしたからといえます。
ですが2チャンネルのような「あやしげ」なサイトへは、そもそも多くの人は入りたがりません。
世間から叩かれまくるのは目にみえていますし、リスクもありそうです。
つまり2チャンネルは、がんばらなくとも自動的に参入書壁が作られるビジネスといえます。
こういったところに入れば、おのずと成功する確率が高まります。
人から認められたいと思わない
参入障壁が自動的にできる場所なら成功しやすいと分かっていても、多くの人は、こういったところに入ることを躊躇します。
私なら、思いついても手を出せないでしょう^^;
世間の人から冷たい目で見られるビジネスに手をだすには、「人からどう思われても良い」という強いマインドが必要になります。
ひろゆきさんは、驚くほどこのマインドが身に付いた人です。
本の中でも「自分が承認欲求が低い」と明言しており、そして承認欲求を手放すことになったあるエピソードを紹介しています。
承認欲求を手放したエピソード
子供の時、ひろゆき少年はトカゲを近所のおばさんの家に持っていきました。
自分がトカゲが好きなので、おばさんも「きっと喜んでくれるだろう」と思ったわけですね。
ですがおばさんは喜ばず、逆に激怒したそうです。
この出来事の後、ひろゆきさんは「自分が相手を喜ばそうとして何かをしても、相手は必ずしも喜ぶとは限らないことを悟った」と書いています。
そこで彼はこの件以降、他人の承認を得ようとすることをやめました。
承認欲求は意識的に手放そう
このエピソードを読んで感じられるのは、ひろゆきさんはそもそも承認欲求をあまり持ち合わせていないということ。
普通は1回や2回の行き違いで、承認欲求って手放せないですよね。
ただビジネスで成功するには、ひろゆきさんのように人からどう思われるか気にならない強いマインドが必要。
「気になってしまうな」という場合には、承認欲求を手放すよう意識したほうが良いかもしれません。
ちなみに私はこの欲求が強いほうで、「相手に良く思われたい」という気持ちから嬉しくない仕事を引き受けてイタイ目にあったことが何度も・・・。
だからこそなおさら、この部分の重要性を感じます。
これからの働き方に対する提言
「働き方 完全無双」の中のビジネスで成功するためのマインドについて見てきましたが、実はこの本のメインは「働き方」について。
今後、日本にはAIの発展や、高齢化、人口激減が待ち構えているわけですが、こういった中でどう働いていくのが幸せか、本の中では次のようにつづられています。
がんばりた人だけ、がんばればいい。
ひろゆきさんのコンセプトは、「がんばりたい人だけ、がんばればいい。」
いまはとにかく、みんながんばらなきゃいけない。
だからがんばりたくない人の中に、うまくいっている人をねたんでしまったり、マイナスの感情が生まれてしまうわけです。
がんばりたい人だけ、あるいはがんばりたい時だけ一生懸命働けば良い社会になれば、もっとみんなのびのびと生きることができます。
そのために、生活保護ではなくベーシック・インカムの制度が必要。
このひろゆきさんの主張に、私も賛成します。
ベーシック・インカムって何?
ひろゆきさんが主張するベーシック・インカム、これは働く働かないにかかわらず国がお金を支給する制度です。
支給する金額は、月々ひとり7万円ぐらいというふうに考えられています。
一人暮らしだとキツイですが、たとえば夫婦であれば14万円支給されることになるので、なんとか暮らせるようになりますね。
この「働かなくても永遠と失業保険のような手当がもらえる」夢のような保証制度、意外と現実味のあるシステムとして現在議論されています。
というのも今後、AI技術が発展してヒトの仕事をどんどんロボットが引き受けてくれるようになれば、仕事を失う人が増えていき、失業者の増大が予想されるからです。
こういった社会に対応する制度がベーシックインカムです。
フィンランドなどでは、すでにこの制度を試験的に取り入れ始めています。
日本ではまだ議論中ですが、ひろゆきさん以外にも影響力のある人たちの中に賛同者は多く、あの堀江貴文さんも、ベーシック・インカム支持派。
「『こうなったらいいな』ではなくて、ここから社会が荒れずに健全な社会であり続けるためには(ベーシックインカムを)やるのが最適解だ。」
参照・引用元:https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4053/
ベーシックインカムが導入されれば税金の負担は増えます。
ですがこのまま放っておけば、仕事がない人が増えて生活保護の負担がどんどん増えちゃいますよね。
であれば先手を打ってベーシックインカム制度を導入したほうが得策といえるでしょう。
暮らせなくなってから国に頼るのではなく、そもそも何とか食べていける保証があれば、転職したり、会社をやめて自分で起業したりといったリスクを取れる人も増える可能性があります。
そうなれば、社会はより流動的で住みやすい場所になるのではないでしょうか。
まとめ
「働き方 完全無双」の本にあった成功者の思考、そして今後の働き方についてお届けしました。
【まとめ】
■成功するには
―参入障壁のないところへ行く
―人から認められたいと思わない
■今後はベーシックインカムを導入して働き方を変えるべき
「このままでは日本はだめ」というのは、いま私たちの共通認識になりつつある概念であるように感じます。
この危機的な状況の中で、どのように考え、そして働いていくか。
悩んだ時にはぜひ、人が避ける場所にあえて突き進む非常識な成功者の本を読んでみてはいかがでしょうか。これまでの常識外のヒントがもらえますよ^^
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